El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

図解 新NISA制度 投資初心者でもよくわかる!

How To本をAudibleで聴いてみる

Audibleとは言っても「図」の部分はPDFで提供されるので聴きながら図を見るという、気分は通信教育(古い!)。こうした形がいまどきの勉強法なのかもと、勉強してみることに。

現在のNISAは利用してはいるが年限の限度があるのでイマイチ感があった。新NISAは元本ベースで1800万までは永久に利益(値上がり+配当)非課税なのでかなり節税にはなるとは思う・・・年間限度額は360万なので限度いっぱいの投資をすると月30万円で5年間ということになる。

もちろん20%の税金がかからないことは大きいが、それは利益が出た場合のこと。新NISAのように国のプロモートで多くの国民が投資に向かう先がどうなるのかは不透明。特に、ウクライナやパレスチナの局地戦が急激に世界大戦に拡大するようなことが起こったときに株式相場や通貨はどう変動するのか・・・正解はないだろう。

テクニカルに「非課税投資枠をどう確保するか」が書かれているが、世界的な不況にどう備えるのか・・・ドルがいいのか、金がいいのか、そんなことは当然まったく書かれていない。

「利益に税金がかからない」というエサにつられて投資をしても、そもそも利益が出なければ、いや、さらに損失までしてしまえば、まさに骨折り損のくたびれ儲け。