El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

我々はどこから来て、今どこにいるのか?(上)

面白いがAudibleでは消化不良!(→紙の本へ)

出だしの数十分を聴いただけでもかなり面白い。「アングロサクソン系の核家族」「ユーラシア的父系家族」の歴史的展開について。オスとメスを中心とした核家族構成こそが動物として原初的、そこから農耕社会の進展とともに財産保全などの現実的な必要性から父系家族へと変化(=進化)していった。そう考えると欧米型の核家族は父系家族からの進化系というよりも先祖返りにほかならない。

ではなぜ、そんな先祖返りの社会が覇権を握ったのか・・・という具合に話が進むのではないかと予想するが・・・・

翻訳のせいもあるだろうが、音声で聴いても意味がとりにくい。漢字の同音異義性から、複雑で固い文章はAudibleには合わない。聞き流すのではなく真剣に聴いていないとすぐに迷子になる感じ。紙の本に移行しようかと悩み中。・・・結局、紙の本を買ってしまった。Audibleに適した本を探すのはむずかしい。