El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

三体III 死神永生 (Audible)

いよいよ三体ワールドの大団円

Audibleで聴きました。

というか、だんだん頭の中で想像することもできない世界観に・・・暗黒森林原理から、攻撃者はその恒星系の次元を下げられるという荒業で一気に世界がつぶれていく。つぶれた世界から抜け出す中で・・・

主役はほぼずっとチェン・シン。残念ながらAudibleだけで理解するには話や用語が複雑すぎてやはり漢字で書かれていたり、訳注や前後関係を確かめながら読める書籍版のほうがお薦めだ。三体II 黒暗森林まではそんなことはなかったが、三体IIIでは場所や時間の展開が早く激しいため、何度ももどっては聴きなおしたりもした。途中で寝てしまって、もはや自分が何時の何処にいるのかさえわからなくなったり・・・本編終了後に各章のタイトルになっている〇〇何年というのが西暦で何年にあたるのかという解説があるのでそれをまず書き出しておいたほうが理解しやすいだろう。

それでもトータル80時間最後まで聴けたのは作者の卓越した構成力のたまものでした。

三体ー17時間31分、三体IIー30時間44分、三体IIIー35時間10分、合計80時間25分 ふぅ