El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

思えば遠くにオブスクラ

熱血ではなく、淡々とヨーロッパで仕事して暮らす若者たち

三連休なのに台風で外にでられずKindleで漫画をよむ、その②

28歳のフリー・カメラマン(動画撮影がメイン)がアパートが火事で焼失し、まあそんなリキむこともなくワーキングホリデーでドイツに行って暮らす。ヨーロッパには同じような感じで暮らしている日本人の若者がけっこういるようだ(作者の靴下ぬぎ子さんもそうらしい)。で、仕事は?と思うが、日本の会社の依頼で動画撮影して編集してネットで送るという、まさにテレワーク。ルームメイトは同じように日本からの依頼でゲームなどの音響素材を制作する。ああ、そんな暮らし方があるんだな、手に職があってそれがネット経由で発揮できるのであればどこの国でも暮らせるということになる。

自分が若いころには、留学や出張で欧米に行くときはなんだかリキんでいたことを思い出し、今どきの若者のライトな感じにあこがれてみたり。

登場人物がほぼ女性ではあるが、いろいろこだわり(こじらせ?)があり、平成ー令和っぽい。4分の1ほどならwebで読めます。