El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

古寺行こう(7)三十三間堂 行ってみた

まだまだ京都は暑かった・・・にわか雨もあり

9月にはいり、少し涼しくなったので「古寺行こう」+行ってみた・・を再開。

「古寺行こう」片手に、五度目くらいになるが改めて三十三間堂に行ってみた。ちょうど橋本治の「双調平家物語」を読んでいるので、平清盛が平治の乱の後に、後白河法皇に寄進した場面などを想像させる。創建当初像は1001体のうちの124体。124体は清盛や後白河法皇と同じ時間を過ごしたと思うと感慨深い。

京都駅は結構な人出だったが、残暑もあってかあまり冷房がきいていない三十三間堂はまばらな人影。ゆっくりと鑑賞することができた。さらに庭を一回り。通し矢の距離を実感。

三十三間堂の東隣にある養源院は俵屋宗達が杉の戸板に描いた「唐獅子」「麒麟」「象」を間近で見ることができる。案内の女性の軽妙な解説でなごむ。なごんでいるうちに大粒の雨が。智積院はパスして、日傘を雨傘代わりに京都駅近くまでもどり今日は「天ぷら割鮮酒処・へそ」で昼のみ・・・。