El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

失われた時を求めて 10

失われた時を求めて」全13巻のうち第10巻目「囚われの女 II」を読了。

 この巻の前半ではソドム(ホモセクシュアル)のシャルリュス男爵が策略にかかって失恋(?)する。後半は、語り手が心理的にまさに軟禁したアルベルチーヌとの関係をどんどん勝手にこじらせて最後には逃げられる。

まあ、現代の男女関係からみれば、語り手はとんでもないおナルで妄想君。「はっきりせんかい!」と言いたくなること再々。しかしまあこれが「失われた~」なんだよね。

プルーストが恋していた運転手(男性)が飛行機事故で死んだらしく、そのエピソードがさまざまに分解されて散りばめられている・・と、訳者が書いたガイド本で知りました。

さあ、あと3冊だ。今年中に読み終えられるか!?