El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

孤独こそ最高の老後

孤独礼賛本・・・が増えているが、まずは個としての自立か

孤独こそ最高の老後 (SB新書)

孤独こそ最高の老後 (SB新書)

  • 作者:松原 惇子
  • 発売日: 2019/07/05
  • メディア: Kindle版
 

  有料老人ホームの否定から始まってなんとも独善的なことばかり書かれているなあと思ったけれど、この本読んだ妻は「まあ言ってることはよくわかる」と肯定的。あれっ、こんなところにも夫婦間齟齬!あちゃー

夫婦のうち最後はどちらかは孤独な老後だろうし、最後に残る確率は女性のほうが高いのはわかっている。しかし、それにむけて「孤独」に生きるレッスンを孤独じゃない時期から始めるってどうなのか?という気はする。しかし、この本を読んだ妻に、もはや抗うことはできず、仕事や子育てで埋没していた自我を掘り起こし、「個」としての自立を回復することからはじめなくては・・ということに。

同じ本を読んでもこんだけ違う読みになる・・・わかってはいるけど結局、孤独ですね。