Spotifyの時代にこそ、J・J氏のジャズ評論!(その1)
これまでJazzを聴いてこなかったが、SpotifyやAmazon Musicの時代になって懐かしい邦楽ばかりではもったいないと、Jazzに手を出すことに。そんな時、偶然にもブックオフに植草甚一スクラップブックの中のJazz系の5-6冊が積まれていたので㉟ジャズ・ファンの手帖、㊱J・J氏のディスコグラフィーを購入。2冊とも主にスイング・ジャーナル誌に1957年(私の生年)あたりから1960年代書かれたジャズ・エッセーを集めたもの。驚くべきは、出てくるジャズのアルバム(当然1950~60年代のもの)をSpotifyやAmazon Musicで検索すると最近になってremasteringされたものが聴けるという事実。たぶんJ・J氏が聴いていたものより格段にいい音で聴いている自分がいる。
本書で紹介されている中ではBud Powellがイチオシです「Bud!」。本書中、Budの曲「Frantic Fancies(ぎりぎりの妄想)」を「Frantic Francies」と間違っていて(誤植ではなく思い違い)「狂気のフランセス」と誤訳までつけているところもまた情報不足の60年前書かれたものらしくていい。