El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

月日の残像

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月日の残像 (新潮文庫)

月日の残像 (新潮文庫)

 

 山田太一の「月日の残像」を読了。軽い気持ちで手に取ったが、なかなか中身の濃いエッセイ集である。著者が数々の読書から抜き書きした部分が熱く伝わってくる。自分がそうした抜き書きができないことが残念だ。山田太一のエッセイ集を続けて読みたい。ちくま文庫からいや河出文庫から3冊の山田大地エッセイコレクションが出ている。まずはそれを読むことから始めよう。