唯一の革命家は北条泰時!
自分がかねがね思っていた、日本の中心までいったらそこは空虚だったというイメージが間違いではない。というか、その中心にいるものが象徴に過ぎず、だからといって、中心ではないところに真の意思決定機関が明確にあるわけでもなく・・・という感覚が蘇る。その仕組を実現したのが北条泰時(この本における唯一の革命家)だと。
中国の易姓革命の話もおもしろい。結局、王朝の主が交代するだけで統治・支配の方法は変わらないというしくみ。国民党政府も共産党政府も結局のところ王朝に過ぎないということ。日本でも天皇親政の時期は国がうまくおさまらないことは明らか。