El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

卵をめぐる祖父の戦争

レニングラードでケーキ作り

卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ文庫NV)
 

「卵をめぐる祖父の戦争」を早川ポケミスで読む。今と過去との連関が面白く作ってあって、それを感じるときになにか暖かいものを感じる。これは丸谷さんが言っていたことに近い。というか、この本自体も丸谷さんの書評から読むにいたったもの。たしかにはずれがない。