El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

蹴りたい背中

かもめ図書館 なつかしい

蹴りたい背中 (河出文庫)

蹴りたい背中 (河出文庫)

  • 作者:綿矢 りさ
  • 発売日: 2007/04/05
  • メディア: ペーパーバック
 

 20101103 かもめ図書館の中庭のベンチで読み始めて一時間で読了。テンポと文章のなめらかさでするすると読めてしまう。ストーリーではなく心理描写、いまの人生の心理描写がひたすら続く。でもそれが妙に理解できて苦にはならない。詩のような日記のような不思議な文章。まあ、オヤジが買ってまでして読んだら変だが、図書館で借りて読む分にはなかなかよかった。