El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

人間は老いを克服できない

煽情的ではあるゆえに、コロッと賛成してしまいそうだが・・・

池田清彦のメルマガ「池田清彦のやせ我慢日記」の連載の1年半くらいを新書にして出版しているもの。いくつか賛成できる論点もあるのでメモ。

高齢者の労働について。「働ける間は働いたほうがいい」というのがコンセンサスになっているが市民革命を経ておらず労働搾取が起こりやすい日本では、政府や雇用者側に都合よく働かされている・・・・。「労働は苦役」ゆえにFIRE(経済的自立と早期リタイア)が理想とされる西洋との違いあり。

進化論(ネオダーウィニズム)は怪しい。(これはまた別の本があり)

IPCCは政治的バイアスが強く、人為的温暖化はウソ!(これもまた別の本がある)

などなど・・・巷のおかかえ科学者が政権やら大企業やらにおもねるようにして作ってきた社会の常識をぶった切る、といったところ。まあ、理屈なく切り捨てごめん的な文章でもあり、どこまで信用できるかは読んで見て・・・