El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

神聖喜劇 大西巨人

 

神聖喜劇〈第1巻〉 (光文社文庫)

神聖喜劇〈第1巻〉 (光文社文庫)

  • 作者:大西 巨人
  • 発売日: 2002/07/01
  • メディア: 文庫
 

 2002.9.3 永年求めていた「神聖喜劇」ついに復刊なりて、東戸塚のリブロにて新刊文庫を購入す。月に一冊5ヶ月連続して刊行の由、慶賀なるかな(表紙の書き込み)

2002.9.11 読了。未だ第2巻を見いだせず悲しむべき。博覧強記文学の最高峰。自らの生活を克明に記録したいという欲求にかられる。著者は軍隊時代にメモをとっていた・・と思わせる。

2002.9.13 第2巻

2002.9.11 第3巻

2002.10.15 第4巻

2003.1.30 全巻読了

2008.9.4の日記から

神聖喜劇 ふたたび」(NHK)をDVDに落とし見る。以前にも見たことあるが何度見ても心動かされる。書棚の「神聖喜劇」を引っ張り出して解説などを眺めてみる。ただ、あまり影響されてもいけない。不条理には対抗すべきだが、自分が不条理をひとに押し付けることはないようにしなくてはならない、と考える。ちょうど会社の方針があまりにもエコノミック・アニマル的であると、気分的に落ち込んでいるのだが、過剰に反応することは禁物である。