El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

かれが最後に書いた本

行動力のある読書人を目指さねば・・と思えてくる

津野海太郎の書いた本とのつきあいも長い。1938年生なので80代も半ばか・・・彼の「歩くひとりもの」をバイブル化して読んでいたのは(Amazonでの購入日付から)2007年ころ、ちょうど私が50歳で「ミドル・エイジ・クライシス」の真っただ中だったころだ。「ひとりもの」というワードにも惹かれたのかも。

その後、津野氏は70歳くらいで読者を裏切るような(!)結婚をして読者や周囲の人間を驚かせた。結婚後は電子書籍や高齢者の読書がテーマの本を多数執筆している。

「百歳までの読書術」で、すでに9年も前。時の流れる速さに驚くが、まだまだ衰えない著述力にも驚く。見習わねば。