El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々

スマホ小説ならぬスマホ日記 品田遊

するどい切り口なのは観察眼の故か・・・しかし、気づきすぎる心労はありそうな。膝を打つ(=すごく共感・納得する)意見が多いのだがやはりそんな本はAudibleで聴くのは難しい。音声だけでは理論の展開を追えないのだ。文字を読むということと話を聴くことの違いをすごく感じる。

「自分の意識」と他者がそれぞれ持っている「自分の意識」の関係性など、興味深い。私がそのことを意識し始めたのは50歳近くになってからだと思うが、20代でそこまで考えられる品田遊はやはりすごい。ただし、ADHDでコンサータを内服しているらしく、病的と考えざるを得ない面もあるのかも。