El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

定年後ずっと困らないお金の話

この手の本としてはめずらしく有益な情報が多い

立ち読みしていて、なるほど!と思うことが書いてあったので購入。こんな本としてはめずらしく役に立つ情報が3~5個くらいはあって、元はとれるのであえてレビューを書いておきたい。

とは言え、すでにいい歳なので役に立つのは年金や医療費分野。特に年金は、老齢基礎年金と老齢厚生年金をキッチリと分けて考えなければならないという理由がすごくよく理解できた。

ひとつ例にあげると、夫婦ともに年金を貰うようになった場合、夫が死んだ後の妻の年金額を増やすには何を繰り下げればいいか?・・・答え「妻の老齢基礎年金だけ繰り下げる」。

なぜなら、夫が死んで夫の遺族(厚生)年金を貰うケースでは妻の老齢厚生年金は貰えなくなるので繰り下げる意味がない。つまり、夫婦で存命中は夫の老齢基礎年金と夫婦二人分の老齢厚生年金を貰っておくーという具合。これは役にたつ!