El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

古寺行こう(4)興福寺 行ってみた

国宝館のガラスケース無しの距離感は近い!

毎月のように奈良に行っているので当然、興福寺周辺を歩いている。国宝館は面積比の国宝の数が多い、つまり国宝密度がやたら高い。今回、久しぶりに国宝館を訪問したが、以前あったガラスケースはほとんどなくなっており、ほとんどの国宝仏像とは直接対面できる。

特に十大弟子と八部衆が左右にならんだ部屋はあまりに見どころの密度が高くて何度も行ったり来たりすることになる。他所で疲れる前にまずは奈良駅に来たら興福寺の国宝館に行くのが正解。

帰り際に修学旅行バスが2台着、密度が高いので館内で遭遇したら大変だったろう。今が見ごろとも言える。

五重塔・東金堂・北円堂・南円堂・三重塔・中金堂とあるが常時開扉は国宝館と東金堂だけ。それ以外のいわゆる非公開秘仏をみるには公開日を丹念にチェックする必要がある。

猿沢池をめぐり中院町まで南下し、日本酒バーchuinで2合ほど飲んで帰るのが奈良のルーティン。