El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

老後は要領 孤立しないで自立する

中身は相変わらずだが・・・一回は読んでおいても

50歳、60歳、70歳、80歳年代ごとに似たような老後本を書きまくっている和田秀樹先生。一冊だけ立ち読みで読んでみることに。

基本は「働ける間は引退せずに働く」ということに尽きるかな。そこは今の自分の方向性と合っている。もちろん、働き続けるだけのニーズがあるということが必要で、そこは先読みして先回りする必要もある。

経済の問題も、夫婦関係も、子供との関係も、健康維持も、定年で引退するよりは、働けるだけ働き続けるほうがうまく回るのはまあ当たり前。その当たり前と「安楽な老後という夢」をどう折合いつけるかということになる。

老後にやる仕事を楽しめるならそれがいいんだろう。つまり、仕事を好きになること。いやいやながらではなかなか難しい。気の持ち方ひとつで、いやいやながらの仕事にも、楽しめる仕事にもなる。そこらへんを意識したい。

FIRE=「Financial Independence, Retire Early(経済的自立と早期リタイア)」なんて言葉が若者たちの間で流行して借金して投資して貧困に追い込まれる。まあ、それの対極ではあるが、じっくりと仕事を好きになりながら、働き続ける。

「本を書く」くらいの気持ちで勉強する(本を読む)というのも、こうやって単著のレビューを書いたり、それをまとめた文章をnoteにしたりということで実現できているかな。職業あっての読書趣味ということで、仕事があることに感謝。

・・・と、自己満足。それでいいのさ。