El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

古寺行こう(1) 法隆寺 行ってみた

小学館「古寺行こう」を片手に法隆寺に行ってみて驚いた

驚きーその1:人が少ない! 金曜日平日だったせいもあるが、今の奈良は観光客がとても少ない。中国からの観光客が戻るまで、奈良・京都の旅は本当にベストなタイミングかもしれない。

驚きーその2:この小学館「古寺行こう 法隆寺」を開きながら、実物を見ていくとこれまでとは別物の旅になる! 法隆寺でいえば金堂や五重塔は開扉はされているものの内部の仏像などは金網越しでかなり離れたところからしか見ることができない。明かりも自然光だけなので暗い。ところがプロの撮影は特別なのだろう。「古寺行こう」の写真はすごい。邪魔な柱は消してある(?)。ちょうど夢殿の救世観音が春の特別開扉中だったが、見えるのはずっとむこう、それも二重の格子越し。「古寺行こう」の現物大の救世観音写真をみながら遠くに現物を見る。

言ってみれば、ドームコンサートでアーティストは芥子粒ほどの大きさにしか見えないのに巨大スクリーンに映しだされた映像でなんとなくコンサートに参加している感じがしてくるのと同じ原理。「古寺行こう」がなければ巨大スクリーンがない状態になり何を見てるのかもわからなかっただろう。「古寺行こう」があれば見どころも逃さない。

驚きーその3:法隆寺地区=斑鳩にはJRを使うべきだった! 

奈良へはいつもこの近鉄1dayチケットで出かけている。これで無理して斑鳩へは行けないことはないが奈良交通バスがかなり減便されていて時間はかかるし16時以降は奈良にもどる便がない。

近鉄奈良ーバスでJR奈良ーJR大和路線で法隆寺駅ーバスで法隆寺門前ー法隆寺・中宮寺・法輪寺・法起寺ー徒歩でJR大和小泉ーJR奈良ーバスで近鉄奈良というのがベストルートだと今回学んだ。JR運賃440円は余計にかかる。

奈良に戻って奈良町のchuinで疲れを癒します。