El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

マルジナリアでつかまえて

本の「書き込み」についての文化論

マルジナリアmarginaliaとは本のマージン(空白部分)に読者が書き込んだ部分を指す。

「本の雑誌」に連載中から読んでいたが、単行本化したので通読。この本を読むと、自分自身の読書でも、ついつい線を引くなどマルジナリアを作りたくなるから不思議だ。図書館の本には入れられないので、書き抜きや写メ、コピーなどを使っている。

まだ自分自身ではマルジナリアが理解の役にたったということはほとんどない。大判のPost Itにメモを取って貼り付けたりしているからかもしれない。

PDFに書き込みをするのにiPad mini 6を導入したが、まだ使いこなせてはいない。索引を作るくらいなら次の本へ進みたい・・・という具合にやや読書に追われているのかも。

じっくりと書き込んで、その本を自家薬籠中の本にする。そんなゆったりとして読書ができるような・・そんな時間の使い方をしていきたいですね。