El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

うんちの行方

「うんち」三部作、その2

この本のあとがきにもあるのだが、子供の本では漢字ドリルまで「うんち」化しているのに、大人の本でありそうでなかった「うんち」本が、このところ三冊続けて出版された。その中で、まさに私たちのうんち生活にリアルに寄り添うのが本書。

処理場などさまざまな現場のルポ、鉄道や富士山頂など非日常での処理、トイレの進化や飲料水化プロジェクト、もちろん江戸―明治の循環システムまで。これ一冊でまさにスッキリわかります。

もう一つ、「うんち」学とはまったく無関係の二人の雑談がきっかけで、いわば二人の独学で一冊本ができたという、その点もすばらしい。

ちなみに三部作 残りの2冊は ↓