El librero la Fontana

El librero la Fontana・ホンタナ(いずみ)氏の本棚「人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ 」(アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

病理医が明かす死因のホント

病理医に死因がわかるのか?

うーん、自費出版でもなさそうだが・・・まあ、そういうレベルの本。ネットで医療ライターをやっている病理医みたいだが、主に「Yahooのニュース 個人」というプラットフォームに発表してきたものを書籍化したもの。一般人向けとしても最近の読者の医学レベルはコロナのせいもあってかなり高いので、この本を読んでも「ひとり病理医のぐち」部分だけが「What’s new」なのではないか。

病院を離れてフリーの病理医になると病理解剖をしない(しなくてよくなる)ので、死因についての議論はやはり異常死体を解剖する法医学の医師のほうがリアリティがある。顕微鏡でプレパラートを見るだけで死因がわかるはずもなく、「病理医が明かす死因」というタイトルからだけでもあやしいな、と感じるべきであった。反省。