El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

暴政

文庫本サイズにまとめられた暴政からのがれる道。

しっかりとした自分を持て、ネットに頼りすぎて騙されるな、めんどうくさいが民主的手続きをさぼるな、国家なんてあてにならない くらいに集約されるかな。

1.忖度による服従はするな・・・これは日本人は耳が痛い。上司や権力者の意図をおもんばかって行動すると、「あ、こいつらは忖度して動いてくれるやつなんだ」となってしまう。あえての、指示待ちが必要。先回りするな。

2.組織や制度を守れ・・・制度を大きく変えるたくらみに敏感に。内閣人事局なんてどうして作れたのか?

3.一党独裁国家に気をつけよ・・・複数政党制を支持し、民主的な選挙のルールを守ること、投票すること。

4.シンボルに責任を持て・・・単なるバッジくらいに思ってつけていると、いつの間にか排他的になるよ。

5.職業倫理を忘れるな・・・会社員であるまえに社会人!会社や組織の論理のために自らの職業倫理を守らないことが悲劇の始まり。

6.準軍事組織には警戒せよ・・・警官も疑え

7.武器を携行するに際しては思慮深くあれ・・・警官も疑え

8.自分の意志を貫け・・・安易な大勢への追従が不幸への入り口
9.自分の言葉を大切にしよう・・・他人の言葉に踊らされないためにネットから離れ本を読め

10.真実があるのを信ぜよ・・・真実である事実の追求を放棄するのは自由を放棄すること。「まあ、いいや」がすべての不自由の始まり。

11.自分で調べよ・・・ネットから離れ本を読め

12.アイコンタクトとちょっとした会話を怠るな・・・オンライン会議・おしゃべりでのアイコンタクトを考えたい

13.「リアル」な世界で政治を実践しよう・・・ネットは危険

14.きちんとした私生活を持とう・・・インターネットを違った形で使うこと、あるいは単純にもっと使用頻度を少なくすることを考えてみること。じかに個人的な交流を持つこと

15.大義名分には寄付せよ・・・自身の人生観を表している組織においては積極的に支援を。日本人はこれができない、あくまでも利己的すぎ。

16.他の国の仲間から学べ・・・パスポートを切れたままにしておくのは危険

17.危険な言葉には耳をそばだてよ・・・非常時・例外的からがらがらと壊される

18.想定外のことが起きても平静さを保て・・・大惨事を利用して支配を固めてくる

19.愛国者ペイトリオットたれ・・・人や政党ではなく、国と言う概念

20.勇気をふりしぼれ・・・誰一人自由のために死ぬ気概がなければ、私たち全員が暴政のもと死すべきさだめとなる