El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

NHK 100分 de 名著 ボーヴォワール『老い』

死への漸近線としての「老い」

日本版ボーヴォワール上野千鶴子ボーヴォワールの「老い」を読み解く。原著そのものの日本語版は上下で7000円もするので、テレビを見てこのガイドブックで読んだつもりに。

老いは死への漸近線であり、老いても死を理解することなどできはしない。西部邁のように自裁することはやはり邪道だろう。漸近線上を生きていき、老いていく自分をみつめる・・・それが終盤の人生ということか。答えのないテーマであり、各々が生きてみなくちゃわからないということでもある。