2020-02-17 アメリカ合衆国史① 植民地から建国へ Amazon Review Book Review アメリカ合衆国史(岩波新書) 世界システム論ー大西洋史をベースにしたところが新しい 植民地から建国へ 19世紀初頭まで (岩波新書) 作者:光弘, 和田 発売日: 2019/04/20 メディア: 新書 川北稔先生の直弟子である和田光弘さんが著者であり、お得意の世界システム論をベースにしてアメリカ建国周辺の歴史状況がよくわかる。独立宣言に署名するみなが黒人奴隷を擁するプランテーション経営者だったとはおもしろい。建国当時のアメリカは奴隷王の国だったのだ。アメリカ独立戦争→フランス革命→米英戦争あたりの細かい応酬と利害調整も詳しい。ナポレオンが戦費ほしさにルイジアナを売却したというのもおもしろいし、ポカホンタスやベッツィ・ロスのようなサイドメモ的な人物描写も飽きさせない。さて、いよいよ南北戦争か。