ゴーンは、わざと逃がしたんだろうか、やっぱり・・
本書の大部分は郵便不正事件に関して書かれており、実際この事件は大阪地検特捜部の大失態だっただけに説得力がある。特に、大阪地検内部で有罪を固めて特捜全体のモラルの問題になるのを回避したという分析などは読みごたえある。それを踏まえてゴーンの事件を分析されると「そうだよね~」と思ってしまう。立件したものの公判を維持できそうもないから、わざとレバノンに逃がしたんじゃないか・・・と思ってしまうほど。「会計と犯罪」というタイトルは違和感があるが・・・刺激をさけてということなのだろうか。