El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

限界病院

 こんなに地方政治に首をつっこむ医者はいない

限界病院

限界病院

  • 作者:十義, 久間
  • 発売日: 2019/05/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

いや、いるのかもしれないが、私は知らない。地方の医療崩壊のステップはどこもこんなものだとは思うが、医師がここまで関わってもその医師の人生にとってプラスになるとは思えない。医学雑誌などに広告出している医療過疎自治体に就職するとこんな未来が待っているということを教えてくれる、医療ディストピア小説。反面教師にはなる。