El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

世界システム論講義

「砂糖の世界史」とこの本で、世界システム論にはまる

「砂糖の世界史」とこの本たった2冊で世界システム論がなんとなくわかったような気になるから不思議です。その年代の世界状況や打算や欲望のうねりの中で作る出される歴史の流れ。あんまりはまってしまうと、自分の中でその対極にある個人の事績による歴史の転換(アインシュタインヒトラーのような)が卑小化されてしまいそうになるので、そこの部分のからみ(つまり、世界システムと歴史における英雄(あるいは反英雄)の関係性)を論述しているものが読みたい。