El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

誰にもわかるハイデガー

 死と太陽は直視できない・・・

誰にもわかるハイデガー: 文学部唯野教授・最終講義

誰にもわかるハイデガー: 文学部唯野教授・最終講義

  • 作者:筒井康隆
  • 発売日: 2018/05/24
  • メディア: 単行本
 

ロシュフーコーの「死と太陽は直視できない」という言葉をハイデガー用語で表現したらこの本のようになるのではないか。ハイデガーを読まずに本書を読んでそう感じた。それ以上のことは「存在と時間」を読まなきゃ何とも言えない。とりあえず木田元先生訳+解説で読んでみることにした。そういう意味では、興味を切らさず原本を読もうという気にさせてくれる効果は確かにありました。