El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

老後は銀座で

自然災害を考えなくてもよかった時代の考え方

老後は銀座で (PHP文庫)

老後は銀座で (PHP文庫)

 

老後は都会で・・はわかる。

生活利便性・医療機関の存在など。著者の言うとおり。

しかし、この本が書かれた2003年以降。地震津波・台風と住民を震撼とさせる自然災害が続発。そのたびごとに直接の被害を受けなくても東京はその都会性によって機能マヒに陥った。流行りのタワマンがそれに追い打ちをかける。東京はその巨大さそのものがリスクであることがだんだん見えてきた。2019年の現在、そのリスクの中に老後の生活を置くのは・・・・?

では、老後はどこで、と考える。利便性は損なわれず自然災害リスクが小さい都市はどこか。

南海トラフ地震の影響を受けない→太平洋側はダメ

②巨大すぎる都市は災害時危険すぎ→東京・大阪は避けたい

政令指定都市くらいの都会さは欲しい

原発が近いのもイヤだ

⑤東京に行きやすい

⑥冬の雪を考えると日本海側は・・・

消去法的だが、京都・神戸・岡山・福岡・あたりが候補になる。そんな中で神戸を選んだ。直下型地震が起こって20年程度というのもプラス要素。台風・水害は直撃されたらどうしようもないが、大都会にいるよりは良い。と自画自賛