El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

日本の近現代史をどう見るか〈シリーズ 日本近現代史 10〉

シリーズ9冊の後に読むと理解が深まる。

 以下、各章一行コメント。先に9冊読んでいないとしっくりこないのでは。

明治維新 尊皇攘夷から尊王開国へのコペ転はまさにマジック
②王政復古 なんと仏教伝来以前への復古、ゆえの廃仏毀釈
③日清日露 戦争が国民意識を作った
大正デモクラシー 暗殺だらけの終幕
日中戦争 米の中立法による経済制裁で瀬戸際に 今も世界中で同じことが
⑥太平洋戦争 総力戦体制でしかなしえなかった格差是正
⑦占領 50年代の協同主義的社会を結局資本が解体する
⑧高度成長 生産性向上→余剰労働力→経済成長による吸収 というイタチごっこ
⑨ポスト戦後 民主党政権への希望を語るこの本の刊行後に、3・11、第二次長期安倍内閣・・・とはいかに