上手にすれ違うこと
昔、シングル・ライフにあこがれていた頃、「新・シングル・ライフ」で親しんだ海老坂氏は1934年生まれ、現在83歳、存命のようだ。この本は2015年の発刊で書かれているのは氏の70代後半の想いか。まあ、生涯独身者としての自由は感じる。難聴をはじめとして老からくる身体の不自由が精神の自由と葛藤する。シングル・ライフ宣言の頃(40-60歳くらい)はとがっているように感じ、共感もしたが、お歳をめされて全体に平凡な老人本になってしまった。まあそんなものか。
本人の言ではないが引用されていた「シニアの共同生活を長続きさせる秘訣は、上手にすれ違うこと。」には納得。