既得権の奪い合い
室町時代への理解が深まる。すべての根っこには地位であったり経済であったりの既得権益をどう繋いでいくかにある。その過程で権益が束ねられいわゆる少数の富者と多数の貧者、つまりは格差の拡大ということになる。それが行き詰まれば「革命」であり「下克上」、こういうメカニズムは、国が違えど共通するような話ではある。富の源泉を生み出す(室町であれば農民)存在があり、それを簒奪する存在がある。その中間的な存在も何層にも重なっている。守護や守護代、地頭、僧侶。簒奪が行き過ぎれば簒奪そのものが難しくなるということ。