El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

その女アレックス

 一気読みさせる

その女アレックス (文春文庫)

その女アレックス (文春文庫)

 

 ブックオフで108円で買って電車から読み始めたのだが、なんと4時過ぎまでかけて一気読み。まあ、展開はおもしろい・・・あとに残らないという点ではハリウッドに近いが。因果関係をひっくり返して著述することで、読者にとっては驚くような展開になる、ということ。たぶん、事件の流れを原因→結果で書いてみて、それを結果側から表現してみる、そんなやりかたか。