El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

破獄

緒形拳の顔が浮かぶ

破獄 (新潮文庫)

破獄 (新潮文庫)

  • 作者:昭, 吉村
  • 発売日: 1986/12/23
  • メディア: 文庫
 

吉村昭「破獄」読了。しばらくほっておいたが読了。まあ、昭和監獄史という読み方もできるところが「吉村流」でしょう。続けて読むとなんとなくだれてくる吉村昭ですが、ときどき一点という感じで読むと武骨な力作という印象で好感もちます。