El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

潮目の予兆

文系学者の悲哀

潮目の予兆――日記2013・4-2015・3

潮目の予兆――日記2013・4-2015・3

  • 作者:原 武史
  • 発売日: 2015/08/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

「潮目の予兆」(原武史・図書館本)を昨夜から読み始め午前中に読了。いくつかのキーワードで言えば、皇室がらみの政治学、鉄道趣味、書評家文化人、町田、麺類、西武沿線ということになろうか。同時代の個人の日記を読むのは稀な経験ではある。あえてニュースバリューのあることを取り上げている場合もあるような。年齢は5歳年下。後書きまできて、16年務めた明治学院大学をやめて放送大学に移るような話が。文系の学者さんも大変だな。