El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

世界の辺境とハードボイルド室町時代

勝ったものがみなもらう

けっこうおもしろい。二人の語り手の人生も見えてきたりして。彼らの書いたものも読みたい。日本の中古車しか海外に出ていかない秘密もおもしろい。現代日本のほうが「特殊だった江戸時代の延長として存在する世界的には特殊な社会」であって、室町時代ソマリアの社会のほうが普遍的なのかも・・という話。