El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

エピジェネティクス

瓢箪から駒の時代だった

ほぼ一日中、仲野徹の岩波新書エピジェネティクス」を読む。一般人向けの本だろうが少し難しいのではないか。大きな流れはつかめたが、細かいところは読み飛ばしているし、結論としてなんとなく単純なところしかわかっていないような気がする。20150602

新しい知見もあってなかなか面白い。まだ面白く話せるという段階ではない。しかし、科学の進歩を改めて知る。そういう意味ではこうした作業は重要だ。20150817

後になって考えてみれば、一般向けに書かれた最新科学のエッセンス本を読み始めたのはこの本から。それはW事件の結果として生じたことだと思うと、瓢箪から駒というか、転んでもただは起きぬいうか。さらにそれが、自分自身の科学書書評という定年後の趣味につながってったのだ。ありがとうW先生。20200517