El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

私の世界文学案内

 

 渡辺京二「私の世界文学案内」をざっと目を通す。渡辺京二の他の文章でも出てくる「近代性」のもたらしたコンヴィヴィアリティ不在の世界、つまり人と人のつながりより「個の追求により人間が一対一でしか向かい合えない世界」の厳しさ、(ソルジェニーツィンの項)。それにラテンアメリカ文学もよく取り上げられている。