El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

こぐこぐ自転車

伊藤整の変容からは考えられない気楽さ

こぐこぐ自転車 (平凡社ライブラリー)

こぐこぐ自転車 (平凡社ライブラリー)

  • 作者:伊藤礼
  • 発売日: 2011/01/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

深夜、届いていた伊藤礼「こぐこぐ自転車」を一気に読む。自転車と関わりができていくところなど自分と重ね合わせて読める。微妙な皮肉がおもしろい。ただし、自分には何事にせよ男の遊び仲間がいないことが違うと感じる。なぜそうなのか。それも当然というきはするが。