El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

神々は渇く

 

神々は渇く (岩波文庫 赤 543-3)

神々は渇く (岩波文庫 赤 543-3)

 

 アナトール・フランス「神々は渇く」(岩波文庫)読了。革命の混乱の中で右往左往する人間、いったん狂気じみた方向に舵が切られるとなだれをうってそちらにころんでいく、日本人だけのことではないということ。そんな人間の習性・・・人は善意をもって極悪をなす。