El librero la Fontana・ホンタナ氏の本棚

人生の最後を一番美しく過ごすのは、いつの日か、田舎、といっても町からあまり離れていないところに隠居し、今までに愛読した何冊かの本を、もう一度、書き込みなどしながら読み返すことだ。           (アンドレ・モーロワ「私の生活技術」より)

シルヴェストル・ボナールの罪

今となってはなぜノーベル文学賞・・と思わないでもないが

 アナトール・フランスシルヴェストル・ボナールの罪」(赤543-4)を読む。愛書家ごのみの中篇。はじめてのアナトール・フランスだったので解説で何度も言われている流麗な文体というものがわからない。