進化の結果は最終的には合理的・・・を疑わなくていい すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く (中公新書) 作者:鈴木 紀之 発売日: 2017/05/19 メディア: 新書 「進化の結果は（種の維持・増殖にとって）合理的であるはず」というテーゼを無条件で前提…

老後の心配・もはや子供をあてにしない時代ですよんよ 東京の夫婦 作者:松尾スズキ 発売日: 2017/08/10 メディア: 単行本（ソフトカバー） 私も松尾さんと同じ九州出身で５最年長、妻との年の差は松尾夫妻の半分くらい。認知症の老母を老人ホームでみてもら…

気持ちはわかるが・・・価値観の転換が結局できなかった？ 蔵書一代―なぜ蔵書は増え、そして散逸するのか 作者:順一郎, 紀田 発売日: 2017/07/01 メディア: 単行本 本という物体、レコード・CDという物体・・を所有する喜び、もちろん私にもあります・・が、…

シリーズ９冊の後に読むと理解が深まる。 日本の近現代史をどう見るか〈シリーズ 日本近現代史 10〉 (岩波新書) 発売日: 2010/02/20 メディア: 新書 以下、各章一行コメント。先に９冊読んでいないとしっくりこないのでは。 ①明治維新 尊皇攘夷から尊王開国…

クリニックの実名を挙げて「がん民間療法体験記」を岩波から出版したことは意義がある 作家がガンになって試みたこと 作者:高橋 三千綱 発売日: 2018/06/23 メディア: 単行本 高橋氏の結論（の一つ）は、「もし、希望を抱いたまま痛みも苦しみもなく最後を迎…

——その検索、大丈夫？？—— 健康を食い物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方 (BuzzFeed Japan Book) 作者:朽木 誠一郎 発売日: 2018/03/25 メディア: 新書 気楽に読める一般向けの本で、アンダーライティングに役立つ最新の医学知識をゲ…

日本史はここで終わり・・・ここから先は世界史の一部になっていくのかな ポスト戦後社会―シリーズ日本近現代史〈9〉 (岩波新書) 作者:吉見 俊哉 発売日: 2009/01/20 メディア: 新書 近現代史シリーズの最終巻、２００８年に発行されているので２００１年の…

忘却とは・・・ 忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫) 作者:カズオ イシグロ,Kazuo Ishiguro 発売日: 2017/10/14 メディア: 文庫 夫婦・親子・民族・・・どんなレベルでも人と人の間には諍いがあり、不実がある。それでも、忘却という霧が諍いを緩和したり、ご…

——薬害vs 薬害でっちあげ—— 10万個の子宮:あの激しいけいれんは子宮頸がんワクチンの副反応なのか 作者:村中 璃子 発売日: 2018/02/09 メディア: 単行本 気楽に読める一般向けの本で、アンダーライティングに役立つ最新の知識をゲットしよう。そんなコンセプ…

今に近づけばこそのむずかしさ？当たり障りのないところへ 高度成長―シリーズ日本近現代史〈8〉 (岩波新書) 作者:武田 晴人 発売日: 2008/04/22 メディア: 新書 やっと８巻目で自分自身の時代に・・・とはいえ、１９５７年生まれの私にとっては社会人になる…

人生に目的などない・・・そんなの当たり前じゃん、と妻は言う。 目的なき人生を生きる (角川新書) 作者:山内 志朗 発売日: 2018/02/10 メディア: 新書 「生きる目的は、生きたあとからついてくる」・・・「だから先見的に生きる目的を知ることはできない」…

戦争が日本を平等社会にしてくれた・・・本当か？ 占領と改革―シリーズ日本近現代史〈7〉 (岩波新書) 作者:雨宮 昭一 発売日: 2008/01/22 メディア: 新書 １９４５年の敗戦から５５年体制の始まるまでの１０年間。ここまでの７巻の中で、自分の中の歴史認識…

——その直感は間違っている！？—— かくて行動経済学は生まれり 作者:ルイス,マイケル 発売日: 2017/07/14 メディア: 単行本 気楽に読める一般向けの本で、アンダーライティングに役立つ最新の知識をゲットしよう。そんなコンセプトでブックガイドしています、…

瀬戸際外交・・・の末の破滅 よその国の瀬戸際外交笑えない アジア・太平洋戦争―シリーズ日本近現代史〈6〉 (岩波新書) 作者:吉田 裕 発売日: 2007/08/21 メディア: 新書 戦争するぞ、するぞ・・という脅しで有利にものごとをはこぼうとする「瀬戸際外交」、…

——腹くう鏡手術の黒歴史—— 大学病院の奈落 作者:高梨 ゆき子 発売日: 2017/08/25 メディア: 単行本 気楽に読める一般向けの本で、アンダーライティングに役立つ最新の知識をゲットしよう。そんなコンセプトでブックガイドしています。査定歴21年の自称査定職…

戦間期ドイツの復興は中国のおかげだったとは・・・ 満州事変から日中戦争へ―シリーズ日本近現代史〈5〉 (岩波新書) 作者:加藤 陽子 発売日: 2007/06/20 メディア: 新書 日清日露戦争の結果、台湾、朝鮮、満州と植民地にしたり権益を手に入れたりしたわけだ…

上手にすれ違うこと 自由に老いる ―おひとりさまのあした 作者:海老坂 武 発売日: 2015/07/08 メディア: 単行本（ソフトカバー） 昔、シングル・ライフにあこがれていた頃、「新・シングル・ライフ」で親しんだ海老坂氏は１９３４年生まれ、現在８３歳、存命…

ありふれた日本近代史観・・ 増補 転落の歴史に何を見るか (ちくま文庫) 作者:齋藤 健 発売日: 2011/04/08 メディア: 単行本 ポール・クローデルの言う、日本の意思決定主体がだれなのか、どこにいるのか見えてこない、という（これ自体、非常にポピュラーな…

大正デモクラシーゆえに・・目先の利得のための妥協のもたらす悲劇 大正デモクラシー―シリーズ日本近現代史〈4〉 (岩波新書) 作者:成田 龍一 発売日: 2007/04/20 メディア: 新書 最後のパラグラフ「成果を保持しえず、『大正デモクラシーにもかかわらず』と…

——ガラガラポン・・に負けない！—— 反脆弱性[上]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方 作者:ナシーム・ニコラス・タレブ 発売日: 2017/06/22 メディア: 単行本 反脆弱性[下]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方 作者:ナシーム・ニコラス・タレブ 発売…

歴史の曲がり角である方向が選ばれるのはかなり偶然・・ 日清・日露戦争―シリーズ日本近現代史〈3〉 (岩波新書) 作者:原田 敬一 発売日: 2007/02/20 メディア: 新書 １８９０－１９１０。ほぼ１００年前の日本の２０年間。藩閥政治ー元老政治ー元勲政治とす…

抗生物質で太ります！ 失われてゆく、我々の内なる細菌 作者:マーティン・J・ブレイザー 発売日: 2015/07/02 メディア: 単行本 この本、「失われてゆく、我々の内なる細菌」というタイトルでは？？？ですよね。ところが一読してすっかり著者のブレイザー教授…

てんこ盛りの２５年間・・・最後は「万歳！」 民権と憲法―シリーズ日本近現代史〈2〉 (岩波新書) 作者:牧原 憲夫 発売日: 2006/12/20 メディア: 新書 平成になって３０年、どうも代わり映えしないような気がしていたが・・・明治維新からの２５－３０年（本…

——女性のネットワーク力でノーベル賞！？—— CRISPR (クリスパー) 究極の遺伝子編集技術の発見 作者:ジェニファー・ダウドナ,サミュエル・スターンバーグ 発売日: 2017/10/04 メディア: 単行本 気楽に読める一般向けの本で、アンダーライティングに役立つ最新…

男は何よりも「イイ」に弱いのよ たまもの (ちくま文庫) 作者:神藏 美子 発売日: 2018/03/07 メディア: 文庫 いるよね～。確かに、こんな女性にあんな男性にあんな男性。坪内祐三の2000年前後の記録として読める。著者の神蔵さんはきっと「イイ」んだろうな…

「脳の意識」を「機械の意識」から教えられる日がくる？ 脳の意識 機械の意識 - 脳神経科学の挑戦 (中公新書) 作者:渡辺 正峰 発売日: 2017/11/18 メディア: 新書 脳科学とはこんなことをやっているのか。実験のくみたては非常におもしろいが、遺伝子工学（…

侍たちの会議力・・・！ 幕末・維新―シリーズ日本近現代史〈1〉 (岩波新書) 作者:勝生, 井上 発売日: 2006/11/21 メディア: 新書 日本史もいろいろ新しいことがわかってきて、過去の通説が否定されるなんてことが頻繁におこっているので、一度、最近の研究者…

だから今を生きるしかない・・（2019/1/29死去 追悼） 草薙の剣 作者:治, 橋本 発売日: 2018/03/30 メディア: 単行本 なるほど１０歳ごと歳のはなれた６人の男性主人公をその父母・祖父母・子とからめながら日本史をたどれば、読者だれもが自分をそして自分…

——抗生物質で太ります！—— 失われてゆく、我々の内なる細菌 作者:マーティン・J・ブレイザー 発売日: 2015/07/02 メディア: 単行本 気楽に読める一般向けの本で、アンダーライティングに役立つ最新の医学知識をゲットしよう。そんなコンセプトでブックガイド…

人口減少社会、これだけバラバラな論説が出ることが、煮詰まらない証拠 人口減少社会の未来学 発売日: 2018/04/27 メディア: 単行本 人口減少社会の未来について、いろいろな視点からの知見をまとめた本を編みたいという内田樹の呼びかけに10人の論客+内田が…